エクス・アン・プロヴァンス

フランス南部にあるセザンヌゆかりの地エクサンプロヴァンス。パリリヨン駅からはTGVに乗って約3時間、同じ南仏プロヴァンス地方の町マルセイユからであれば鉄道で40分ほどでこの街に到着します。ここには街の名前の由来にもなっている泉や噴水が街のあちこちに残っており、その数は100以上もあると言われています。一番大きな噴水があるのが、ジェネラル・ド・コール広場、通称ロトンド。ここからプラタナスの並木道が美しいミラボー通りが延びています。その通りの北側、旧市街エリアには、シンプルな美しさが有名なロマネスクの回廊があるサン・ソヴール大聖堂が、さらにその北にあるレ・ローヴの丘には、晩年を過ごし死の直前まで制作を続けたというセザンヌのアトリエが、生前のままに残されています。セザンヌの生きた時代を肌で感じられるようなこのアトリエはファンならずとも必見スポットです。また、通りを挟んで南側は旧貴族の館が並ぶマザラン地区。プロヴァンス生まれの風景画家グラネや、セザンヌの油絵などが展示されているグラネ美術館などがあります。イメージするような南仏の田舎町とは程遠い、洗練された上品な街並みと、プロヴァンス特有の真っ青な空をあわせもつこの街を気ままに散策してみませんか。